2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問51 (土木 問51)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問51(土木 問51) (訂正依頼・報告はこちら)

建設機械に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • タイヤローラは、タイヤの空気圧を調整して接地圧を変化させることができ、砕石等の締固めには空気圧を減少させて締め固める。
  • スクレーパは、土砂の掘削・積込み、中距離運搬、敷均しの一連の作業ができる。
  • ドリルジャンボは、削岩機を移動式台車に搭載したもので、せん孔作業に用いられる。
  • スクレープドーザは、ブルドーザとスクレーパの両方の機能を備え、狭い場所や軟弱地盤での施工に用いられる。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、建設機械の種類とその特性、用途に関する知識を問うものです。各選択肢に挙げられている建設機械が、どのような作業に適しているか、その特徴を正確に理解しているかが解答の鍵となります。

選択肢1. タイヤローラは、タイヤの空気圧を調整して接地圧を変化させることができ、砕石等の締固めには空気圧を減少させて締め固める。

この記述は誤りです。

砕石などの粒度の大きい材料を締め固める場合は、より大きな締固め効果を得るために接地圧を高くする必要があります。

接地圧を高くするには、タイヤの空気圧を増加させます。

逆に、空気圧を減少させると接地圧が低下し、締固め効果が十分に得られません。

選択肢2. スクレーパは、土砂の掘削・積込み、中距離運搬、敷均しの一連の作業ができる。

この記述は、スクレーパの機能と用途を正確に表しているため、適当です。

選択肢3. ドリルジャンボは、削岩機を移動式台車に搭載したもので、せん孔作業に用いられる。

この記述は、ドリルジャンボの機能と用途を正確に表しているため、適当です

選択肢4. スクレープドーザは、ブルドーザとスクレーパの両方の機能を備え、狭い場所や軟弱地盤での施工に用いられる。

この記述は、スクレープドーザの機能と用途を正確に表しているため、適当です。

まとめ

間違えやすいポイントとしては、それぞれの機械が持つ複数の機能や、特定の作業条件における適応性を混同してしまうことが挙げられます。

それぞれの機械の主要な機能と、他の類似機械との違いを明確にして覚えるようにしましょう。

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02

これは、建設機械に関する問題です。この問題形式では、機械名-機能-作業範囲-特徴のうち、正しい組合せ各又は間違い組合せを選択する問題です。機械構造を理解できれば、論理的に機械の機能も理解可能です。

選択肢1. タイヤローラは、タイヤの空気圧を調整して接地圧を変化させることができ、砕石等の締固めには空気圧を減少させて締め固める。

この記述は誤りです。

タイヤローラーによる締固めは、荷重の選定及びタイヤ空気圧の2点を留意しなければなりません。この問題には、空気圧調整の点を考えます。原理として空気入れのタイヤが接地圧で締固めを行い、空気圧の変化による所定の締固め度を確保できます。砕石等の締固めには、空気圧を増加させることで接地圧を高くして粒子を移動させて空隙を減らして効果的に締固めを行います。

選択肢2. スクレーパは、土砂の掘削・積込み、中距離運搬、敷均しの一連の作業ができる。

この記述は適当です。

スクレーパの構造を見ると、土砂の掘削・積込み、運搬、敷均しの一連の作業ができる機械を分かりやすいです。

選択肢3. ドリルジャンボは、削岩機を移動式台車に搭載したもので、せん孔作業に用いられる。

この記述は適当です。

ドリルはせん孔、ジャンボは大型という意味を考えます。
又、せん孔位置の精度と安全性を確保するために、削岩機を移動式台車に搭載する理由です。

選択肢4. スクレープドーザは、ブルドーザとスクレーパの両方の機能を備え、狭い場所や軟弱地盤での施工に用いられる。

この記述は適当です。

スクレープドーザの構造を見ると、ブレードの後ろにスクレーパの腹部を付くブルドーザのイメージです。
スクレーパの特徴は大規模現場で使用され、ブルドーザの特徴は軟弱地盤での施工できるので、まずブルドーザのイメージをした方がいいです。

まとめ

建設問題には、機械の構造・機能・特徴を理解するのはポイントです。

種類と構造でグループを分けて覚えると、以上の組合せの関連性を理解しやすくなり、記憶も簡単になります。又、機械構造をイメージしながら解決するのほうがいいと思います。

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