2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問48 (土木 問48)
問題文
閉合比は次のうちどれか。
ただし、閉合比は有効数字4桁目を切り捨て、3桁に丸める。
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問題
2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問48(土木 問48) (訂正依頼・報告はこちら)
閉合比は次のうちどれか。
ただし、閉合比は有効数字4桁目を切り捨て、3桁に丸める。
- 1/28100
- 1/28300
- 1/29500
- 1/29700
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、トラバース測量で得られた観測結果から、測量の精度を示す閉合比を計算するものです。
閉合比は、測線全体の長さ(周囲長)に対する閉合誤差の割合として定義され、この値が小さいほど測量の精度が高いことを意味します。
誤りです。
誤りです。
正答です。
閉合比を計算するためには、まず測線全体の周囲長を求める必要があります。
表中の「距離I」の合計が周囲長であり、その値は236.770mです。
次に、問題文に示されている閉合誤差の値0.008mを使用します。
閉合比は、「閉合誤差」を「周囲長」で割った値の逆数として求められます。
したがって、閉合比は 周囲長閉合誤差1 となり、これを計算すると、236.770/0.008=29596.25なります。
問題文の指示に従い、閉合比の分母を有効数字4桁目を切り捨てて3桁に丸めると、29500となり、閉合比は 1/29500 となります。
誤りです。
この問題のポイントは、閉合比が「周囲長」に対する「閉合誤差」の割合の逆数であることを理解し、正確に計算できるかどうかです。
周囲長は表の「距離I」の合計値を利用し、閉合誤差は問題文で与えられた値を使用します。
そして、最後に有効数字の指示に従って数値を丸めることが重要です。
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02
結論として、正しい閉合比は1/29500です。
トラバースの全測線長は236.770m、閉合誤差は0.008mなので、閉合比は「全測線長÷閉合誤差」で求めます。
236.770÷0.008=29596.25となり、この分母を有効数字3桁になるように4桁目を切り捨てると29500となります。
閉合比は、閉合比=全測線長÷閉合誤差で求めます。
この問題では、表の距離を合計した全測線長が236.770m、閉合誤差が0.008mです。
236.770÷0.008=29596.25 なので、分母が28100になることはありません。
全測線長を誤って小さく計算したり、閉合誤差の扱いを間違えたときに出てきそうな数字で、正しい値とは言えません。
これも同じ理由で不適切です。
正しい計算では分母は約29600になるので、28300という分母は誤った全測線長や誤った閉合誤差を使って計算した場合に出てしまう数値と考えられます。
したがって、この選択肢も閉合比としては合いません。
この選択肢が正しい閉合比です。
計算の流れを整理すると次の通りです。
表の距離の合計(全測線長)
Σl=236.770m
閉合誤差
E=0.008m
閉合比R
R=Σl/E=236.770/0.008=29596.25
「有効数字4桁目を切り捨て、3桁に丸める」という指示に従って
29596.25 → 有効数字3桁にすると29500
よって、閉合比は1/29500となります。
分母29700は、正しい計算結果29596.25を通常の四捨五入で3桁にしたときに近い値ですが、
問題文では「有効数字4桁目を切り捨て」と明記されています。
つまり、
・四捨五入ではなく
・4桁目を切り落として3桁にする
必要があります。
そのため、29700ではなく29500としなければならず、この選択肢は問題の指示と合いません。
閉合トラバース測量の閉合比は、基本的に閉合比=全測線長÷閉合誤差で求めます。
今回の数値は
全測線長:236.770m
閉合誤差:0.008m
なので、236.770÷0.008=29596.25 → 有効数字3桁にして1/29500
特にこの問題では、「有効数字4桁目を切り捨て」という条件がポイントです。
四捨五入と混同しやすいので、計算後の処理方法まで丁寧に確認する習慣をつけておくと、類似問題でもミスを減らせます。
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