2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(前期)
問10 (土木(ユニットB) 問5)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和7年度(前期) 問10(土木(ユニットB) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートに使用するセメントに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • セメントは、風化すると密度が小さくなる。
  • セメントは、水と接すると気化熱を発しながら徐々に硬化していく。
  • セメント粒子の細かさを粉末度といい、一般に比表面積で表す。
  • 早期材令強度は、高炉セメントB種よりも普通ポルトランドセメントの方が大きい。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、コンクリートの主材料であるセメントの性質や特徴について問うものです。

 

 セメントの種類やその硬化プロセス、品質を表す指標に関する知識は、適切なコンクリートの選定と施工を行う上で不可欠です。

選択肢1. セメントは、風化すると密度が小さくなる。

適当です。

選択肢2. セメントは、水と接すると気化熱を発しながら徐々に硬化していく。

誤りです。

 

セメントは水と接すると、水和反応を起こして徐々に硬化していきます。この水和反応は、熱を発生させる発熱反応であり、気化熱ではありません。

選択肢3. セメント粒子の細かさを粉末度といい、一般に比表面積で表す。

適当です。

選択肢4. 早期材令強度は、高炉セメントB種よりも普通ポルトランドセメントの方が大きい。

適当です。

まとめ

この問題のポイントは、セメントが水と反応して硬化する際の「水和熱」を正確に理解しているかどうかです。

 

水和反応は発熱反応であり、気化熱ではないという点を明確に区別して覚えることが重要です。

 

また、セメントの種類による早期強度発現の違いや、粉末度の定義についても合わせて確認しておきましょう。

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02

コンクリートに使用するセメントに関する問題です。

選択肢1. セメントは、風化すると密度が小さくなる。

正しいです。セメントを長期間貯蔵すると、空気中の水分や二酸化炭素と反応して少しずつ水和反応が進む「風化」という現象が起き、新鮮なセメントと比較して強熱減量は大きくなり、密度は小さくます。 
(1)セメント+H2O=Ca(OH)2+水和物
(2)Ca(OH)2+CO2=CaCO3+H2O

選択肢2. セメントは、水と接すると気化熱を発しながら徐々に硬化していく。

間違いです。セメントが水と化学反応を起こして硬化する際に発生する熱は「水和熱」です。

選択肢3. セメント粒子の細かさを粉末度といい、一般に比表面積で表す。

正しいです。

選択肢4. 早期材令強度は、高炉セメントB種よりも普通ポルトランドセメントの方が大きい。

正しいです。 高炉スラグの反応はポルトランドセメントに比べて緩やかであるため、高炉セメントは初期の強度発現が遅くなる傾向がありますが、長期にわたって強度が増し、最終的には普通ポルトランドセメントを上回る強度を発揮することがあります。 そのため、早期材令強度は、普通ポルトランドセメントの方が高炉セメントB種よりも大きくなります。

まとめ

セメントと水和熱について、きちんと把握していれば、即答できる問題です。一部の問題は、このような問題がありますので、落とさないようにしっかりと押さえておきましょう。

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