2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(前期)
問11 (土木(ユニットB) 問6)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和7年度(前期) 問11(土木(ユニットB) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートを棒状バイブレータで締め固める場合の留意点に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 型枠内にコンクリートの未充塡部が生じないように、コンクリート内を横移動させる。
  • 上下層が一体となるように、下層コンクリート中に10cm程度挿入する。
  • 挿入位置一箇所当たりの振動時間は、5秒から15秒程度とする。
  • コンクリートに穴を残さないように、ゆっくりと引き抜く。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、コンクリートの締固めに用いられる棒状バイブレータの正しい使用方法について問うものです。

 

 不適切な締固めは、コンクリートに空隙(ジャンカ)やひび割れを生じさせ、品質の低下を招くため、正しい使用方法を理解しておくことが重要です。

選択肢1. 型枠内にコンクリートの未充塡部が生じないように、コンクリート内を横移動させる。

誤りです。

 

棒状バイブレータでコンクリートを締め固める際は、未充填部が生じないように、コンクリート内にバイブレータを挿入して振動を与えますが、コンクリート内を横に移動させると、コンクリートが分離(材料分離)し、品質低下の原因となるため、これは適当ではありません。

選択肢2. 上下層が一体となるように、下層コンクリート中に10cm程度挿入する。

適当です。

選択肢3. 挿入位置一箇所当たりの振動時間は、5秒から15秒程度とする。

適当です。

選択肢4. コンクリートに穴を残さないように、ゆっくりと引き抜く。

適当です。

まとめ

この問題のポイントは、棒状バイブレータの正しい操作方法を理解しているかどうかです。

 

特に、「コンクリート内を横に移動させる」という操作は、材料分離を引き起こすため、絶対に行ってはならないという点を正確に把握しておくことが重要です。

 

正しい操作は、一箇所に挿入し、所定時間振動を与えた後、ゆっくりと引き抜くこととなります。

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02

コンクリートを棒状バイブレータで締め固める場合の留意点に関する問題です。

選択肢1. 型枠内にコンクリートの未充塡部が生じないように、コンクリート内を横移動させる。

間違いです。コンクリートは打ち込みたい場所の近くに降ろし、バイブレータは主に縦方向に振動させて締め固めるのが原則です。

選択肢2. 上下層が一体となるように、下層コンクリート中に10cm程度挿入する。

正しいです。コンクリートを打ち重ねる場合、上下層を一体化させるために、バイブレータを下層コンクリートに10cm程度挿入するのは、コールドジョイントを防ぐための適切な処置です。

選択肢3. 挿入位置一箇所当たりの振動時間は、5秒から15秒程度とする。

正しいです。1箇所あたりの振動時間は、長すぎると材料分離の原因となり、短すぎると締め固め不足になるため、5〜15秒程度が標準とされています。

選択肢4. コンクリートに穴を残さないように、ゆっくりと引き抜く。

正しいです。バイブレータを引き抜く際は、穴が残らないようにゆっくりと引き抜く必要があります。

まとめ

バイブレータに関して、使用方法や注意点を理解しておきましょう。

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