2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(前期)
問62 (土木(ユニットE) 問15)
問題文
ただし、図中のイベント間のA〜Hは作業内容、数字は作業日数を表す。
・( イ )及び( ロ )は、クリティカルパス上の作業である。
・作業Fの最早開始時刻は、( ハ )である。
・この工程全体の工期は、( ニ )である。
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問題
2級土木施工管理技士試験 令和7年度(前期) 問62(土木(ユニットE) 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
ただし、図中のイベント間のA〜Hは作業内容、数字は作業日数を表す。
・( イ )及び( ロ )は、クリティカルパス上の作業である。
・作業Fの最早開始時刻は、( ハ )である。
・この工程全体の工期は、( ニ )である。
- (イ)作業B (ロ)作業E (ハ)8日 (ニ)16日間
- (イ)作業C (ロ)作業F (ハ)7日 (ニ)15日間
- (イ)作業B (ロ)作業E (ハ)7日 (ニ)16日間
- (イ)作業C (ロ)作業F (ハ)8日 (ニ)15日間
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、ネットワーク式工程表を用いて、工事全体の工期を決定する「クリティカルパス」を特定し、各作業の「最早開始時刻」を計算する方法を問うものです。
ネットワーク式工程表は、複雑な工事の工程管理を効率的に行うための重要なツールであり、その計算方法を正確に理解しておくことが重要です。
適当です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
この問題のポイントは、ネットワーク式工程表の計算ルールを正確に適用することです。
・最早開始時刻は、先行するすべての作業が完了した最も遅い時点となる。
・全体の工期は、最終イベントの最早完了時刻となる。
・クリティカルパスは、最早開始時刻と最遅完了時刻が一致する経路である。
これらのルールを理解し、計算を正確に行うことが重要です。
まず、各イベントの最早開始時刻と最早完了時刻を計算します。
イベント0 = 0日
イベント1 = 0 + 3 = 3日
イベント2 = 3 + 5 = 8日
イベント3 = 3 + 5 = 8日
イベント4:イベント3からの経路(ダミー作業)とイベント1からの経路を比較します。
イベント3から:8 + 0 = 8日
イベント1から:3 + 4 = 7日
最も遅い経路が最早開始時刻となるため、イベント4 = 8日です。
イベント5:イベント3からの経路とイベント4からの経路を比較します。
イベント3から:8 + 5 = 13日
イベント4から:8 + 4 = 12日
最も遅い経路が最早開始時刻となるため、イベント5 = 13日です。
イベント6:イベント5からの経路とイベント2からの経路を比較します。
イベント5から:13 + 3 = 16日
イベント2から:8 + 6 = 14日
最も遅い経路が最早開始時刻となるため、イベント6 = 16日です。
(ニ)この工程全体の工期は、( ニ )である。 全体の工期は、最終イベントの最早完了時刻となるため、16日間となります。
次に、クリティカルパスを特定します。クリティカルパスは、余裕時間が0となる経路です。 各イベントの最遅完了時刻と最遅開始時刻を計算します。
イベント6 = 16日
イベント5 = 16 - 3 = 13日
イベント2 = 16 - 6 = 10日
イベント4 = 13 - 4 = 9日
イベント3 = 13 - 5 = 8日
イベント1
イベント4への経路:9 - 4 = 5日
イベント3への経路:8 - 5 = 3日
イベント2への経路:10 - 5 = 5日
最も早い経路が最遅完了時刻となるため、イベント1のLF = 3日です。
イベント0:LF = 3 - 3 = 0日
最早開始時刻と最遅完了時刻が一致する経路がクリティカルパスとなります。
イベント0 → イベント1(0日、3日)
イベント1 → イベント3(3日、8日)
イベント3 → イベント5(8日、13日)
イベント5 → イベント6(13日、16日) クリティカルパスは、「A → B → E → H」となります。
(イ)及び( ロ )は、クリティカルパス上の作業である。 クリティカルパス上の作業は、A、B、E、Hであるため、「作業B」と「作業E」が当てはまります。
(ハ)作業Fの最早開始時刻は、( ハ )である。 作業Fはイベント4から開始します。イベント4の最早開始時刻は8日です。
これらの結果から、
(イ)作業B
(ロ)作業E
(ハ)8日
(ニ)16日間 という組合せが正しいです。
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02
この問題は、ネットワーク式工程表を正しく理解し、クリティカルパス、各作業の最早開始時刻、そして全体の工期を計算する能力を問われています。特に、ダミー作業を含む経路の計算が正しくできるかがポイントとなります。
適当です。
各経路の所要日数を計算すると、以下のようになります。
経路1(作業A→B→E→H):3 + 5 + 5 + 3 = 16日
経路2(作業A→C→F→H):3 + 4 + 4 + 3 = 14日
経路3(作業A→D→G):3 + 5 + 6 = 14日
最も時間のかかる経路は「経路1」の16日間であり、これがクリティカルパスとなります。
(イ)、(ロ):クリティカルパス上の作業はA、B、E、Hです。したがって、作業Bと作業Eはクリティカルパス上の作業です。
(ハ):作業Fの最早開始時刻は、先行するイベント④が開始できる最も早い時点です。イベント④へ至る経路は「A→C」と「A→B→ダミー」の2つがあります。
A→C:3 + 4 = 7日
A→B→ダミー:3 + 5 = 8日
複数の経路が合流する場合、最も時間のかかるものが採用されるため、イベント④の最早開始時刻は8日となります。
(ニ):全体の工期はクリティカルパスの日数と等しいため、16日間となります。
したがって、すべての記述が正しく、この選択肢が正解となります。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
この問題を解く上で最も重要なのは、クリティカルパスを正確に見つけることです。
クリティカルパスとは、プロジェクトの開始から終了までを結ぶ経路のうち、所要日数が最も長くなる経路を指します。
そして、そのクリティカルパスの日数が、プロジェクト全体の工期となります。
また、ある作業の最早開始時刻を計算する際は、その作業の前に複数の作業が合流するイベントに着目してください。
そのイベントに到達するまでの各経路の日数を計算し、最も日数がかかるものが、そのイベントの最早開始時刻となります。
落ち着いて各経路の日数を計算することが、正解への近道です。
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