2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問54 (土木 問54)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問54(土木 問54) (訂正依頼・報告はこちら)

高さ5m以上のコンクリート造の工作物の解体作業に伴う危険を防止するために事業者が行うべき事項に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上、誤っているものはどれか。
  • 外壁、柱等の引倒し等の作業を行うときは、引倒し等について一定の合図を定め、関係労働者に周知させなければならない。
  • 解体用機械を用いて作業を行うときは、物体の飛来等により労働者に危険が生ずるおそれのある箇所に運転者以外の労働者を立ち入らせてはならない。
  • 強風、大雨等悪天候のため、作業の実施について危険が予想されるときは、作業計画の再確認を行うと共に作業主任者の指揮に基づき作業を行わせなければならない。
  • 作業計画には、作業の方法及び順序、使用する機械等の種類及び能力等が記載されていなければならない。

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この過去問の解説 (2件)

01

労働安全衛生法は、作業員の安全を確保するための法的義務を定めているため、その内容を正確に理解しておくことが不可欠です。

各選択肢が、安衛法の規定と合致しているか、または誤解を招く表現がないかを慎重に確認する必要があります。

選択肢1. 外壁、柱等の引倒し等の作業を行うときは、引倒し等について一定の合図を定め、関係労働者に周知させなければならない。

この記述は、労働安全衛生法の規定に合致しているため、適当です。

選択肢2. 解体用機械を用いて作業を行うときは、物体の飛来等により労働者に危険が生ずるおそれのある箇所に運転者以外の労働者を立ち入らせてはならない。

この記述は、労働安全衛生法の規定に合致しているため、適当です。

選択肢3. 強風、大雨等悪天候のため、作業の実施について危険が予想されるときは、作業計画の再確認を行うと共に作業主任者の指揮に基づき作業を行わせなければならない。

この記述は誤りです。

悪天候下での解体作業は、予期せぬ事故のリスクを著しく高めるため、作業計画の再確認や作業主任者の指揮下での継続ではなく、原則として作業を中止することが求められています。

選択肢4. 作業計画には、作業の方法及び順序、使用する機械等の種類及び能力等が記載されていなければならない。

この記述は、労働安全衛生法の規定に合致しているため、適当です。

まとめ

土木施工管理技士として、労働安全衛生法は工事現場の安全を確保するための最も重要な法令です。

この問題のように、条文の細かな表現まで問われることがありますので、日頃から関連法規に目を通し、理解を深めておくことが重要です。

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02

労働安全衛生法の問題です。法律に関する問題ので覚えることと理解することは当然です。

しかし、法律は常に基本的なルールから規定されているため、問題を解くための基本的なキーワードを押さえておくことが大事です。

又、自分がその現場状況にいるとイメージして本当に安全かどうかを考えてみましょう。

選択肢1. 外壁、柱等の引倒し等の作業を行うときは、引倒し等について一定の合図を定め、関係労働者に周知させなければならない。

この記述は適当です。

労働安全衛生規則の第五百十七条の十六外壁、柱等の引倒し等の作業を行うときは、引倒し等について一定の合図を定め、関係労働者に周知させなければならない。

選択肢2. 解体用機械を用いて作業を行うときは、物体の飛来等により労働者に危険が生ずるおそれのある箇所に運転者以外の労働者を立ち入らせてはならない。

この記述は適当です。

労働安全衛生規則の第百七十一条の六:事業者は、解体用機械を用いて作業を行うときは、物体の飛来等により危険が生ずるおそれのある箇所(危険個所)に運転者以外の者が立ち入ることについて、禁止する旨を見やすい箇所に表示することその他の方法により禁止すること。

選択肢3. 強風、大雨等悪天候のため、作業の実施について危険が予想されるときは、作業計画の再確認を行うと共に作業主任者の指揮に基づき作業を行わせなければならない。

この記述は誤りです。

労働安全衛生規則の第百七十一条の六:事業者は、解体用機械を用いて作業を行うときは、強風、大雨、大雪等の悪天候のため、作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を中止すること。

選択肢4. 作業計画には、作業の方法及び順序、使用する機械等の種類及び能力等が記載されていなければならない。

この記述は適当です。

労働安全衛生規則の第百五十五条-2作業計画には、使用する車両系建設機械の種類及び能力、車両系建設機械の運行経路、車両系建設機械による作業の方法示されているものでなければならない。

まとめ

各危険作業には、悪天候による危険が予想される時、常に作業中止をするはずです。

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