2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(前期)
問31 (土木(ユニットC) 問15)
問題文
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問題
2級土木施工管理技士試験 令和7年度(前期) 問31(土木(ユニットC) 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
- グラブ浚渫船は、岸壁等の構造物前面や狭い場所での浚渫には使用できない。
- グラブ浚渫船は、ポンプ浚渫船に比べて底面を平坦に仕上げるのが難しい。
- 出来形確認測量は音響測深機によるが、グラブ浚渫船が現場にいる間に行ってはならない。
- グラブ浚渫では、計画した面積を一定の水深に仕上げるために余掘を行ってはならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、浚渫工事で一般的に使用されるグラブ浚渫船の特徴と、浚渫作業における留意点について問うものです。
グラブ浚渫は、その機械的な特性から、他の浚渫方法にはない利点と欠点があり、それらを正確に理解しておくことが重要です。
誤りです。
グラブ浚渫船は、クレーンの先にグラブバケットを取り付けて浚渫を行うため、アームの届く範囲であれば岸壁等の構造物前面や狭い場所でも使用できるという利点があります。
適当です。
誤りです。
出来形確認測量は、音響測深機を用いて行いますが、グラブ浚渫船が現場にいると、船体やバケットが音響測深の妨げになるため、浚渫船が現場を離れてから行うのが一般的です。
誤りです。
グラブ浚渫では、計画した水深に正確に仕上げるために、予定した水深よりも少し深く掘る「余掘」を行うことがあります。
この問題は、適当なものが2つあるという、設問の構成に問題がある可能性があります。
しかし、より一般的な事実として、グラブ浚渫はポンプ浚渫に比べて底面を平坦に仕上げるのが難しいという点は、グラブ浚渫の大きな特徴です。また、出来形確認測量は、浚渫船がいない状態で行うのが原則であるため、これも適切な記述です。どちらがより「適当なもの」として問われているか判断が難しいため、両方の記述が正しいことを理解しておくことが重要です。
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02
この問題は、「グラブ浚渫」について、その施工方法や特性に関する基本的な知識を問われています。
グラブ浚渫船の作業適性・施工精度・出来形管理・そして余掘りの必要性といった、重要ポイントが各選択肢に含まれています。
誤りです。
グラブ浚渫船は、杭やアンカーで船体を固定し、クレーンを旋回させてグラブバケットで土砂をつかみ取る工法です。
船体をその場に固定して作業できるため、、狭いエリアでの作業に適しています。
適当です。
グラブ浚渫は、グラブバケットで海底の土砂をつかみ取る作業の繰り返しです。
そのため、掘削跡には凹凸ができやすく、海底を平坦に仕上げることは得意ではありません。
しかし、ポンプ浚渫船は海底の土砂を海水とともに吸い込みながら連続的に作業をするため、比較的平坦な仕上げが可能です。
誤りです。
出来形確認測量は、施工が計画通りに進んでいるかを確認するために不可欠です。
効率的に施工を進めるために、施工と並行して、すでに作業が終わった箇所から順次、測量を行うのが一般的です。
全ての作業が完了してから測量を行うと、手戻りが発生した場合に工期への影響が大きくなります。
誤りです。
余掘りを行うことで、最終的に必要な水深を確実に確保することができます。
この問題では、グラブ浚渫の特徴を場面ごとにキーワードで覚えると、知識が整理しやすくなります。
・岸壁際や狭い場所 ⇒ グラブ浚渫船が得意
・平坦な仕上げ ⇒ 凹凸ができやすいためグラブ浚渫船は難しい
・出来形確認測量 ⇒ 作業と並行して実施
・計画水深の確保 ⇒ 余掘りが必要
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03
グラブ浚渫の施工に関する問題です。
間違いです。
グラブ浚渫船は、クレーンでグラブバケットを垂直方向に吊り下げて作業するため、
岸壁等の構造物周辺や狭い場所での浚渫に適しています。
正しいです。
グラブ浚渫は、グラブバケットで海底の土砂を点的に掴み取るので掘削跡に凹凸ができやすいです。
そのため、底面を平坦に仕上げるのが難しいです。
間違いです。
出来形確認測量は、音響測深機などを用いて、施工中であっても必要に応じて実施されます。
間違いです。
浚渫工事では、施工後の再堆積や測量誤差などを考慮し、
計画した水深を確実に確保するために、計画深さよりも少し深く掘る「余掘り」を行います。
陸上の施工とは違い、水中の工事ではばらつきを許容せざる終えないため、
工事の検査と施工精度を考慮して「余掘り」があります。
陸上と海上において、環境が違うため、同じような項目でも、方法や手順等が変わります。
似たような項目だからといって、同じ解釈だと間違うケースが多いので、しっかりと把握しておきましょう。
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