2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(後期)
問78 (鋼構造物塗装 問12)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級土木施工管理技士試験 令和7年度(後期) 問78(鋼構造物塗装 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

溶融亜鉛めっき面の塗装と前処理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 溶融亜鉛めっきは、飛来塩分の多い厳しい腐食環境では早期に亜鉛が消耗するため、耐薬品性があり透水性の小さな塗料を用いて塗装し、長期耐久性を保持する必要がある。
  • スィープブラスト処理は、研磨処理に比べて一般的に安価であり、表面の付着物をより高度に除去すると共に、表面粗度を確保することができる。
  • 研磨処理は、手工具や電動工具を用いて溶融亜鉛めっきに付着した物質を除去するものであり、作業性は悪いが塗膜の密着性にばらつきを生じにくい。
  • 硫酸塩処理は、亜鉛めっき表面に硫酸塩の緻密な結晶を形成させるものであり、塗膜付着性が良い適度な粗さを得ることができる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

適当なのは、「溶融亜鉛めっきは、飛来塩分の多い厳しい腐食環境では…塗装し、長期耐久性を保持する必要がある」という記述です。
海岸部などは塩分で亜鉛の減りが早くなりやすいため、めっきの上に塗装して水・酸素・塩分を通しにくくする(バリアにする)ことで、耐久性を高められます。

選択肢1. 溶融亜鉛めっきは、飛来塩分の多い厳しい腐食環境では早期に亜鉛が消耗するため、耐薬品性があり透水性の小さな塗料を用いて塗装し、長期耐久性を保持する必要がある。

海岸部などの環境では、塩分の影響で腐食が進みやすく、めっきの亜鉛も消耗しやすくなります。
そこで、めっきの上に塗装をすると、塗膜が水や腐食因子を通しにくい壁(バリア)になり、腐食を遅らせます。

さらに、万一塗膜を少し通ってしまっても、亜鉛めっきが保護皮膜をつくって鉄を守るため、めっき+塗装の相乗効果が期待できます。

選択肢2. スィープブラスト処理は、研磨処理に比べて一般的に安価であり、表面の付着物をより高度に除去すると共に、表面粗度を確保することができる。

スィープブラスト処理は、めっき面を軽くブラストして、付着物を除去しつつ表面に細かな凹凸(粗さ)をつくり、塗膜の食いつきを良くする代表的な方法です。 
ただし、この記述は「研磨処理より一般的に安価」と断定している点が不適切です。

スィープブラストは機械や研掃材、養生などが必要になりやすく、目的は主に付着性(密着性)の安定確保です。

選択肢3. 研磨処理は、手工具や電動工具を用いて溶融亜鉛めっきに付着した物質を除去するものであり、作業性は悪いが塗膜の密着性にばらつきを生じにくい。

研磨処理(手工具・電動工具での目粗し等)は、付着物の除去や表面調整として行われます。 
しかし、一般に研磨処理は形状や作業者のやり方で仕上がりが変わりやすく、安定した付着性を得る方法としてはスィープブラストや化成処理が推奨されることが多いです。

したがって、ここでいう「ばらつきにくい」という表現は不適切です

選択肢4. 硫酸塩処理は、亜鉛めっき表面に硫酸塩の緻密な結晶を形成させるものであり、塗膜付着性が良い適度な粗さを得ることができる。

めっき面の化成処理として一般的に出てくるのは、りん酸塩処理(リン酸亜鉛化成処理など)です。

この選択肢では硫酸塩処理と記載されており、一般的な説明としては不適切です。

また、化成処理は「粗さをつくる」よりも、表面に反応皮膜を作って塗膜の付着性を安定させる目的で説明されることが多いです。

まとめ

溶融亜鉛めっき面に塗装する目的は、めっき+塗装の相乗効果(二重防食)で耐久性を上げることです。

特に海岸部のように塩分が多い環境では、塗膜で水・酸素・塩分を遮ることが効いてきます。 
また、めっき面はそのまま塗ると不具合が出ることがあるため、塗装前処理としてスィープブラスト処理や化成処理(リン酸亜鉛化成処理など)で、付着性を安定させるのが基本です。

参考になった数1