2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(後期)
問121 (薬液注入 問8)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和7年度(後期) 問121(薬液注入 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

薬液注入工法に用いる注入材料に必要な条件に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 硬化剤の種類やその使用量を変えることで、材料の硬化時間を任意に調整できるものであること。
  • 使用する材料はもちろん、混合したものや固化したものは高い安全性を確保できるものであること。
  • 地盤中で固化した材料は、一定の必要な期間は安定しているものであること。
  • 使用する材料は入手が困難で扱いが複雑であっても、最も工費を少なくできるものであること。

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この過去問の解説 (1件)

01

薬液注入工法に用いる「注入材料」の選定基準は、「施工の確実性」「環境への安全性」「長期的な安定性」の3点に集約されます。

薬液は目に見えない地盤の中に圧入されるため、意図した時間で固まる特性や、地下水などを汚染しない高い安全性が絶対条件となります。

本問では、これらの基本原則と実務上の利便性のバランスを問う内容となっています。

選択肢1. 硬化剤の種類やその使用量を変えることで、材料の硬化時間を任意に調整できるものであること。

【適当】

薬液注入における「ゲルタイム(硬化時間)」の制御の重要性について述べています。

現場の状況(土質や地下水の流れなど)に応じて、薬液をすぐに固めたい場合や、じっくり浸透させたい場合があります。

そのため、硬化剤の量や種類を調整することで、硬化時間を任意にコントロールできることは、材料に求められる必須の性能です。

選択肢2. 使用する材料はもちろん、混合したものや固化したものは高い安全性を確保できるものであること。

【適当】

本肢は正しい記述です。

環境保全と公共の安全に関する基本原則です。

注入材料は土壌や地下水に直接触れるため、材料そのものはもちろん、化学反応後の固結体からも有害物質が溶け出さないことが厳格に求められます。

選択肢3. 地盤中で固化した材料は、一定の必要な期間は安定しているものであること。

【適当】

改良体の耐久性と目的達成のための期間について述べています。

薬液注入は一時的な止水や地盤強化を目的とすることが多いですが、その工事期間中(または設計上の必要期間中)は、地下水による侵食や化学変化で強度が低下せず、安定した状態を保てる耐久性が必要です。

選択肢4. 使用する材料は入手が困難で扱いが複雑であっても、最も工費を少なくできるものであること。

【不適当】

本肢は誤りです。

材料の供給安定性と施工性、そして経済性の考え方が実務の常識から外れています。

建設材料として「入手が困難」であったり「扱いが複雑」なものは、工期の遅延や施工品質のバラツキを招くため、不適当とされます。

また、工費を抑えることは重要ですが、それはあくまで「安全性や確実な施工」が担保された上での話です。

一般に広く流通しており、現場で容易かつ確実に調合・注入できる材料を選定するのが基本です。

まとめ

薬液注入材料に求められる条件を整理すると、以下のようになります。

 

調整機能: 

現場の土質条件に合わせて、硬化時間を自由に変えられること。

安全性: 

人体や環境に無害であり、水質汚濁などを引き起こさないこと。

安定性:

 必要な期間、地盤の中で目的の強度や止水性を維持できること。

施工性・経済性: 

入手が容易で扱いやすく、かつ経済的であること(特殊すぎて扱いが難しいものは避ける)。

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