2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(後期)
問125 (薬液注入 問12)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和7年度(後期) 問125(薬液注入 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

薬液注入において、二重管ストレーナー工法と比較してダブルパッカー工法がより適している条件を例示した次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 深度が浅い場所を注入範囲としている場合
  • 硬い礫や玉石があり、ロータリーパーカッションによる削孔の必要がある場合
  • 鉄道線路等の重要構造物の直下で、注入圧力の影響を極力排除する必要がある場合
  • 大規模な開削工事で特に透水係数が大きい地盤を対象とする場合

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この過去問の解説 (1件)

01

地盤注入工法には、注入管の構造や施工手順によっていくつかの種類があります。

代表的な「二重管ストレーナー工法」と「ダブルパッカー工法」は、それぞれ施工性や注入の確実性に特徴があるため、現場の条件(深度、地質、周辺環境)に合わせて最適な工法を選定する必要があります。

選択肢1. 深度が浅い場所を注入範囲としている場合

間違っています。

 ダブルパッカー工法は、上下2つのパッカーで注入範囲を完全に遮断し、確実な注入を行う工法ですが、装置が複雑でコストも高くなります。

深度が浅い(一般に10m未満など)場所では、比較的簡易で急速施工が可能な「二重管ストレーナー工法」の方が経済的・効率的であり、ダブルパッカーがより適しているとは言えません。

選択肢2. 硬い礫や玉石があり、ロータリーパーカッションによる削孔の必要がある場合

適当です。

 ダブルパッカー工法は、削孔後にケーシングを引き抜きながらマンシェットチューブ(注入用パイプ)を設置する手順を踏むため、硬質地盤や礫質土でも確実に注入ステージを確保するのに適しています。

選択肢3. 鉄道線路等の重要構造物の直下で、注入圧力の影響を極力排除する必要がある場合

適当です。

 ダブルパッカー工法は、パッカーによって注入範囲を限定し、低圧で時間をかけて浸透させることが可能です。

そのため、周囲への圧力影響(路面の隆起など)を最小限に抑えたい重要構造物直下の施工に向いています。

選択肢4. 大規模な開削工事で特に透水係数が大きい地盤を対象とする場合

適当です。

 非常に水を通しやすい(透水係数が大きい)地盤では、薬液が広範囲に逃げやすくなります。

ダブルパッカー工法は注入ステージごとに確実に薬液を保持・圧入できるため、難易度の高い大規模地盤でも信頼性が高くなります。

まとめ

工法選定のポイントは「確実性(ダブルパッカー)」か「経済性・スピード(二重管ストレーナー)」かという点にあります。

浅い深度や標準的な地盤では二重管ストレーナーが優先され、深い場所や複雑な地質、あるいは絶対に失敗が許されない重要構造物付近ではダブルパッカーが選ばれるという使い分けを整理しておきましょう。

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