2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(後期)
問148 (薬液注入 問35)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和7年度(後期) 問148(薬液注入 問35) (訂正依頼・報告はこちら)

「薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針」(昭和49年建設省)において、地下水等及び排出水等の監視に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 受注者は、薬液注入による地下水及び公共用水域等の水質の汚濁を防止するため、薬液注入箇所周辺の地下水及び公共用水域等の水質の汚濁の状況を監視する義務がある。
  • 地下水の採水地点は、注入箇所及びその周辺地域の地形及び地盤の状況、地下水の流向等に応じて選定し、注入箇所から概ね10m以内に少なくとも数箇所設けなければならない。
  • 地下水の水質の監視のための採水については、観測井を設けて行うものとし、状況に応じて既存の井戸を利用しても差し支えない。
  • 地下水等の採水回数は、工事終了から2週間経過後、半年を経過するまでの間は月2回以上行う。

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この過去問の解説 (2件)

01

「薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針」は、薬液注入による環境汚染を防止するために定められた極めて重要なルールです。

薬液が地盤外へ逸走し、飲料水や河川に悪影響を及ぼさないよう、施工中および施工後の厳格な水質監視体制が義務付けられています。

選択肢1. 受注者は、薬液注入による地下水及び公共用水域等の水質の汚濁を防止するため、薬液注入箇所周辺の地下水及び公共用水域等の水質の汚濁の状況を監視する義務がある。

間違っています。

 

事業主体は、薬液の注入による地下水及び公共用水域等の水質の汚 濁を防止するため、薬液注入箇所周辺の地下水及び公共用水域等の水 質の汚濁の状況を監視しなければならない

※薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針(4-1)

 

事業主体の所が受注者になっており、間違いです。

選択肢2. 地下水の採水地点は、注入箇所及びその周辺地域の地形及び地盤の状況、地下水の流向等に応じて選定し、注入箇所から概ね10m以内に少なくとも数箇所設けなければならない。

正解です。

 

地下水については、薬液注入箇所及びその周辺の地域の地形及び地 盤の状況、地下水の流向等に応じ、監視の目的を達成するため必要な 箇所について選定するものとする。

この場合において、注入箇所から おおむね10メートル以内に少なくとも数箇所の採水地点を設けなけれ 

ばならない。

 

薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針(4-2)のとおりです。

選択肢3. 地下水の水質の監視のための採水については、観測井を設けて行うものとし、状況に応じて既存の井戸を利用しても差し支えない。

正解です。

 

採水は、観測井を設けて行うものとし、状況に応じ既存の井 戸を利用しても差し支えない。

 

薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針(4-2)のとおりです。

選択肢4. 地下水等の採水回数は、工事終了から2週間経過後、半年を経過するまでの間は月2回以上行う。

正解です。

 

採水回数は、次の各号に定めるところによるものとする。 

⑴ 工事着手前 1回

⑵ 工事中 毎日1回以上 

⑶ 工事終了後 

イ 2週間を経過するまで毎日1回以上

(当該地域に おける地下水の状況に著しい変化がないと認められ る場合で、調査回数を減じても監視の目的が十分に 達成されると判断されるときは、週1回以上)

ロ  2週間経過後半年を経過するまでの間にあって は、月2回以上

 

薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針(4-3)のとおりです。

まとめ

薬液注入工事における環境保全の主体は、現場で作業を行う「受注者」のみに限定されるものではなく、計画・発注を行う側を含めた事業全体の責任として、地下水や公共用水域の水質汚濁を防止し、監視する義務があります。

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02

この問題は、指針に基づき、施工時に課される地下水等の水質監視規定の正確な理解を問うものです。

薬液注入工法は、化学薬品を地中に注入する性質上、周辺の環境や水質への配慮が求められます。

その為、本指針には、環境汚染を未然に防ぐための監視体制や測定頻度が規定されています。

選択肢1. 受注者は、薬液注入による地下水及び公共用水域等の水質の汚濁を防止するため、薬液注入箇所周辺の地下水及び公共用水域等の水質の汚濁の状況を監視する義務がある。

不適当であり、正解です。

「受注者」が誤りです。

正しくは「事業主体(発注者)」です。

後の記述は正しいです。

実際の施工現場での実務は受注者が代行することはありますが、監視する義務を負うのはあくまで事業主体です。

選択肢2. 地下水の採水地点は、注入箇所及びその周辺地域の地形及び地盤の状況、地下水の流向等に応じて選定し、注入箇所から概ね10m以内に少なくとも数箇所設けなければならない。

設問のとおりです。

選択肢3. 地下水の水質の監視のための採水については、観測井を設けて行うものとし、状況に応じて既存の井戸を利用しても差し支えない。

設問のとおりです。

採水は、原則として専用の観測井を設けて行うものとされていますが、指針には「状況に応じ既存の井戸を利用しても差し支えない」と規定されています。

選択肢4. 地下水等の採水回数は、工事終了から2週間経過後、半年を経過するまでの間は月2回以上行う。

設問のとおりです。

指針に定められている工事終了後の採水回数は次のとおりです。

・2週間を経過するまで…毎日1回以上(状況に応じ週1回以上)

・2週間経過後半年を経過するまで…月2回以上

まとめ

共通仕様書上で受注者の業務と混同すると、間違えやすい問題だと思います。

国が定める指針における責任主体は発注者(事業主体)であることを覚えておきましょう。

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